右脳の解放

スポーツサイエンティスト,衣笠泰介が日々感じること,感動した言葉,音色,風景などを思いのまま綴る. Think globally, act locally

[http://www.asahi.com/sports/update/0812/TKY201008120378.html?ref=rss:title=石津、丹羽…金の卵71人が出場 ユース五輪14日から@朝日]

 シンガポールで14日開幕する第1回ユース夏季五輪。14〜18歳が対象で、日本からは出場権を勝ち取った16競技に71選手が出場する。2012年ロンドン五輪や16年リオデジャネイロ五輪、さらにその先まで視野に入れた未来のメダル候補たちが世界に挑む。

 今、勢いに乗るのはテニス女子の石津幸恵(茨城・土浦日大高)。7月のウィンブルドン・ジュニアの部で準優勝。4歳からラケットを握り、コーチ役の父泰彦さんと2人で歩む。強烈なフォアが持ち味の17歳は「五輪で金メダルを取り、クルム伊達さんの(最高位だった)世界ランク4位を上回るのが将来の目標」。その通過点となる今大会も、優勝候補の筆頭だ。

 昨年の世界選手権に日本男子史上最年少で出た卓球の丹羽孝希(青森山田高)も世界に近い。12日には1年生で高校総体のシングルスを制した。15歳の逸材はユース五輪の出場者リストを見渡し、「中国選手には2戦2敗だけど、あとは負けたことがない。打倒中国で金を取る」。

 日本オリンピック委員会(JOC)が育てた金の卵もいる。卓球の谷岡あゆか(東京・帝京高)、レスリングの宮原優(東京・安部学院高)の女子2人は、JOCエリートアカデミー1期生。08年春から東京の味の素ナショナルトレーニングセンターに住み込み、練習に励む。谷岡は「五輪と名のつく大会では負けられない」。エリート候補生らしい抱負を口にする。

 最多15選手が出る陸上は、7月の世界ジュニアの5000メートルでアフリカ勢と競り合い7位の西池和人(兵庫・須磨学園高)が「この距離で久々に世界と戦える逸材」(原田康弘監督)と評判が高い。

 第1回大会で、米国、中国などスポーツ大国がどの程度の選手を送り込むかは不透明な部分もあり、JOCは目標メダル数は掲げていない。だが「石津を始め、競技別大会ですでに結果を残した選手も多い。『五輪』の雰囲気に慣れ、将来につなげてほしい」(強化部)と期待を寄せる。