右脳の解放

スポーツサイエンティスト,衣笠泰介が日々感じること,感動した言葉,音色,風景などを思いのまま綴る. Think globally, act locally

*[Sports Info] 旧市庁舎など2施設が候補 ロンドン五輪でのJISSのマルチサポート・ハウス@yahoo

 来夏のロンドン五輪で、国立スポーツ科学センター(JISS)が日本代表選手を健康面や情報分析などの分野で支援するマルチサポート・ハウスの候補地を、選手村から1キロ以内にある旧ロンドン市庁舎と選手村最寄りのストラトフォード駅に近い劇場の2施設に絞り込んだことが4日、関係者の話で明らかになった。JISSは文部科学省との調整を経て、3月中にも施設側との契約に向けて動き出す。

 マルチサポート・ハウスは、国家戦略で競技力向上を支援する文科省のマルチサポート事業の一つ。事業主体のJISSは当初、旧市庁舎に開設する方向で調査してきた。一方、JOC内には選手村から徒歩10分以内と利便性のよい劇場を推す声が強く、2月末にJISSとJOCの関係者が2施設を視察した上で、最終決定することになった。

 昨年11月の広州アジア大会では安全性を考慮し、大会組織委員会が指定する高級ホテルに開設。選手村との間でシャトルバスを往復させるなどしたため、経費は3億円強に上った。ロンドン五輪での経費は約1億円に抑えられる見込み。

 また、柔道やレスリングなどは、選手村から電車を乗り継ぎ約50分の場所にあるインペリアル大学に練習拠点を置く予定。JISSは同大にもスタッフを配置し、マルチサポート・ハウスのサテライト機能を持たせる方向で、JOCと調整を進める。