右脳の解放

スポーツサイエンティスト,衣笠泰介が日々感じること,感動した言葉,音色,風景などを思いのまま綴る. Think globally, act locally

[http://www.asahi.com/life/update/0702/TKY200707020136.html:title=運動時の水がぶ飲みで、低ナトリウム血症の恐れ@朝日]

運動時に水分をとりすぎて血液中の塩分濃度が下がると、けいれんや呼吸困難といったEAHの症状にみまわれるおそれがある。ジョージタウン大医療センター(ワシントン)のジョセフ・バーバリス教授によると、ある年のボストンマラソンでは参加者の約13%がEAHになった。今年のロンドンマラソンでも1人が死亡したという。トライアスロンや軍隊の行軍などでも報告例がある。

 運動を続ける時間が4時間を超えるようだと注意がいる。過去のマラソン大会の調査で、レース中に3リットル以上の水を飲んだ人がEAHになるリスクが高かったという。

 運動後に体重が増えれば水分の取りすぎだ。運動前後の自分の体重の変化(おおまかな汗の量)を調べ、その量に見合った分だけ水分を補給するよう心がけるべきだとしている。

 05年にEAH防止指針をまとめた経験があるバーバリス教授は「水の代わりに、塩分を含むスポーツ飲料を飲めばEAHを予防できるというのは誤解。スポーツ飲料も飲み過ぎると、やはり水分を取りすぎるリスクがある」と指摘する。