右脳の解放

スポーツサイエンティスト,衣笠泰介が日々感じること,感動した言葉,音色,風景などを思いのまま綴る. Think globally, act locally

[http://sankei.jp.msn.com/sports/news/120330/oth12033008150004-n1.htm:title=2012年度はサッカー女子など夏季8競技を重点支援 文科省のマルチサポート事業@産経]

 五輪でのメダル増産に向けて国家プロジェクトとして選手の競技力向上を支援する文部科学省のマルチサポート事業で、2012年度は柔道や「なでしこジャパン」の活躍が期待されるサッカー女子など夏季8競技が、ロンドン五輪での金メダル獲得が有力な「ターゲットA」として重点的な支援を受けることが29日、関係者への取材で分かった。

 日本オリンピック委員会(JOC)がロンドンでの目標とする「金メダル数で世界5位以上」に向け、事業主体の国立スポーツ科学センター(JISS)と筑波大が当面、夏季競技に対して情報・医科学や用具開発の面で支援する。12年度予算案の事業費は28億円(前年度比6億円増)。

 同省は、JOCの上村春樹選手強化本部長ら有識者で構成するアドバイザリーボードの提言を受け、支援対象をターゲットAとメダル獲得が有力なターゲットBに区分け。「A」には陸上男子ハンマー投げ、競泳、体操男子、レスリング、射撃ピストル男子、セーリング470級も入った。

 サッカー女子日本代表ロンドン五輪の出場権を獲得した昨秋のアジア最終予選でも同事業のサポートを受け、動作分析のスタッフやトレーナー、栄養士の遠征帯同が実現。今年度より手厚い予算配分を受けられることになり、金獲得の足場が固まりそうだ。

 「B」には陸上女子マラソンや卓球、射撃ピストル女子など夏季13競技、冬季2競技。射撃は10年世界選手権の女子25メートルピストルで4位入賞した小西ゆかり(埼玉県協)らを支援する。

 関係者によると、AとBの区分けはロンドン五輪までの暫定的なもので、秋以降は五輪での成績を考慮して再度、区分けを行う。また、ロンドン後は2014年ソチ五輪に向けて支援の軸足を冬季競技に移し、12年度は「A」にフィギュアスケート男女、「B」にスキージャンプ男女やスピードスケート男女などが入っている。