右脳の解放

スポーツサイエンティスト,衣笠泰介が日々感じること,感動した言葉,音色,風景などを思いのまま綴る. Think globally, act locally

[http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100515-00000031-jij-spo:title=名将を科学の力で解明=陸上トップアスリート養成に一役―福島大@yahoo]

 ユニークな指導で優れた選手を数多く育てている福島大陸上部の川本和久監督。名将と言われる同監督の指導法を科学的に解明しようと、福島大の高橋隆行教授らがロボット工学やスポーツ医学などの先端技術を駆使し、陸上のトップアスリート養成に乗り出した。
 女子400メートルの日本記録を持つ千葉(旧姓丹野)麻美(ナチュリル)らを指導する川本監督が研究に一役買う。福島大の陸上部員、北京五輪や世界選手権の経験者もいる卒業生らは、全面的に協力する。高橋教授は「ロンドン五輪で(卒業生を含む)福島大から金メダリストを輩出させたい」と意気込んでいる。
 選手の体の動きを全地球測位システム(GPS)などの先端技術で収集して分析。その上で、より速く走ることができる走行フォームなどの確立を狙う。川本監督の指導法を分析し、多くの指導者が共有できるように一般化することも目指す。
 高橋教授によると、従来の指導では、監督やコーチら教える側の感覚や職人技に頼ってきた部分があるという。陸上女子短距離界で日本をリードしてきた福島大での研究を通じ、同教授は「科学に裏打ちされた速く走るフォームと指導方法でトップ選手を養成するシステムを確立したい」と熱っぽく語る。
 研究成果は福島県内の小中学校、高校に提供し、体育の授業や部活動で活用してもらう計画だ。