右脳の解放

スポーツサイエンティスト,衣笠泰介が日々感じること,感動した言葉,音色,風景などを思いのまま綴る. Think globally, act locally

[http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20100128003&expand:title=裸足で走る方が足への負担は軽い@ナショジオ]

今回発表された研究では、高速度ビデオカメラと床反力計と呼ばれる体重計ほどの大きさの装置を使用して、63人のランナーがそれぞれ裸足で走った時に足にかかる負担の変化を細かくデジタル計測した。その結果、裸足で走ると足の着地の仕方が変わることがわかったのだ。

 靴を履いているランナーはかかとで着地する傾向があるため、スポーツシューズのメーカーは長い間、靴のかかと部分にジェルや泡状の物質、あるいは空気を入れて、かかとに伝わるインパクトを和らげる靴の開発に取り組んできた。

 しかし、裸足で走るランナーは、つま先の付け根に近い部分で着地することが多い。そのため、足が最初に着地したときに地面を瞬間的に捉える足裏部分の面積が小さくなる。その結果、足先と脚部が自然にバネのように動いて、それ以上のショックが吸収されるのだという。

「厚いシューズから始めて、それを少しずつ薄くしていったら、どの時点で人間は裸足のときと同じように走り始めるのだろうか」と、シューズメーカーのニューバランス社で先進的製品技術およびスポーツ研究担当マネージャーを務めるショーン・マーフィ氏は問いかけてみせた。

「当社はこうした研究を終え、どうすれば足をできるだけ自然に近い形で動かしながら(足を)さまざまな危険から守ることができるかという問題に関して非常に確かな研究成果を導き出した。今後、このような方向性の製品を次々にお見せできると大いに自信を持っている」とマーフィ氏は語った。